俳優で演出家の高橋昌也が亡くなった。83歳。
東京出身で、中学時代から活発な演劇活動(演出も含む)を行っていたことは、林光さんの『私の戦後音楽史』<平凡社ライブラリー>の「5 天使の声が降りそそぐ」と「10 予兆」でも触れられている。
俳優座養成所を経て、新人、四季、文学座、雲、円を渡り歩き、俳優演出家として活躍した。
その後、銀座セゾン劇場の芸術総監督に就任して劇場運営に関わり、晩年再び俳優としての活動を積極的に行った。
映画やテレビドラマにも数多く出演したほか、その美声を活かした洋画海外ドラマの吹き替えでも知られた。
若き日の色悪ぶりは、山本薩夫監督の『市川馬五郎一座顛末記 浮草日記』に、中年期のダンディなロマンスグレーぶりは、土曜ワイド劇場の江戸川乱歩の美女シリーズをはじめとした2時間もののサスペンス・ドラマによく表われている。
そして、枯れ切った雰囲気ながらも奇怪な風体でやってる感も醸し出していた、稲垣吾郎の金田一耕介シリーズの『女王蜂』(CX)での衣笠宮を、最晩年の代表作として挙げておきたい。
恋多き人というイメージが強かった。
深く、深く、深く、深く黙祷。
(そうそう、野中マリ子さんより朝日新聞の訃報のスペースが少ないというのはどうしたことだろう。しかも野中さんと違って写真もなかったし。野中さんには失礼だが、俳優の格としては、高橋さんのほうが上だと思うのだが。まあ、突然の報で準備できなかっただけかもしれないけれど)
俳優の野中マリ子も亡くなった。86歳。
東京出身で、1948年に俳優座に入団し、舞台や映画、テレビドラマで活躍した。
また、野中塾と呼ばれる演技に関する塾を主宰し、若手タレント陣の演技の向上に努めた。
出演作では、テレビドラマ『3年B組金八先生』の杉田かおるの母親役か。
うけ口というか、しゃくれ気味の風貌と独特のエロキューションが印象に残る。
深く、深く、深く、深く黙祷。
ところで、高橋さん、野中さんともに戦後日本の演劇史(新劇史)にとって少なからぬ役割を果たした方であるが、こうした方たちへのインタビュー・聞き取りなどはきちんと行われているのだろうか。
公的な側面、私的な側面、その両面からこうした方たち(裏方スタッフさんたちも、そこには当然含まれる)の記録が遺されていく必要があると僕は考えるのだけれど。
どんよりとした感じはありつつも、青空の一日。
ただし、雪もちらつく。
気温はまたも下がり、寒さがとても厳しい。
皆さん、くれぐれも風邪やインフルエンザ、ノロウイルスにはお気をつけくださいね。
昨夜、ABCラジオで『爆笑問題カーボーイ』を聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。
ゲオルク・ショルティ指揮ロンドン・フィルが演奏したハイドンの交響曲第94番「驚愕」&第100番「軍隊」<DECCA>を聴いたりしながら、仕事関係の作業を進めたり、『千春日和』を書き進めたり、長嶋有の『問いのない答え』<文藝春秋>を読み進めたりする。
16時台に外出し、仕事関係の用件を片づける。
その後、京都芸術センターに寄り、夕飯用の買い物をすませて、18時頃帰宅する。
途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、ベルナルト・ハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
ハイドンのオラトリオ『天地創造』の抜粋が放送されていた。
人間を讃えるという意味合いもあってか、この『天地創造』をはじめハイドンの宗教曲は陽性快活で、僕の好みにあっている。
続けて、ショルティが指揮したハイドンの交響曲を聴く。
夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『千春日和』を書き進めたり、『問いのない答え』を読み進めたりする。
『問いのない答え』、実に面白い。
今日は、おやつごろ。(東京カリント株式会社)のはちみつミルクドーナツを食す。
近くのローソンで購入したもの。
って、ローソンもファミマも東京カリント株式会社の一口ドーナツじゃんか!
まあ、こちらのほうがいくぶん洋菓子っぽい感じもしないではないが。
まあまあ美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。