本当に梅雨なのかしら。
気温、若干下がったか。
いくぶん過ごしやすし。
昨夜、KBS京都でナインティナインのオールナイトニッポンを聴いたりしながら、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。
午前中、KBS京都の『妹尾和夫のパラダイスkyoto』を聴く。
で、正午以降は、クラシック音楽のCDにシフト。
フォルテピアノのロバート・レヴィンとジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティーク他が演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」&合唱幻想曲<ARCHIV>、フォルテピアノのレヴィンとマルコム・ビルソンが弾いたシューベルトの4手(連弾)のためのピアノ作品集<同>、チャールズ・グローヴズ指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏した管弦楽名曲集『グローヴズ卿の音楽箱2』<DENON>、ロシア出身のピアニスト、ウラディーミル・トロップが弾いたシューマンのクララ・ヴィークの主題による変奏曲、フモレスケ、謝肉祭<同>を聴く。
レヴィンとガーディナーのベートーヴェンは、スピーディーな皇帝ももちろんよいが、合唱幻想曲がさらに聴きもの。
清新快活な合唱がたまらない。
レヴィンとビルソンによるシューベルトは、インティメートな雰囲気が魅力的である。
モダンピアノの華麗華美さはないものの、フォルテピアノの抑制された繊細な音色にはやはり魅かれる。
『グローヴズ卿の音楽箱2』は、アイレンベルクの『森の水車』をはじめ、マリーの『金婚式』、イェッセルの『おもちゃの兵隊の歓兵式』(キューピー3分クッキングのテーマ)、ネッケの『クシコス・ポスト』(運動会でおなじみ)といった、いわゆる「通俗名曲」の小品を集めたもの。
レヴィンとビルソンのCDにも収められている軍隊行進曲の管弦楽版ほか、堂々たる演奏に仕上がっている。
トロップのシューマンは、出しゃばらない感じの丁寧な演奏。
ただ、録音のかげんか楽器のかげんか、いくぶん薄っぺらく聴こえるのが残念だ。
仕事関係の作業を進めたり、1万円の使い道・6月後半分を考えたりする。
西川美和の『映画にまつわるxについて』<実業之日本社>を読了する。
谷口組の撮影現場のことなども思い出し、納得するところ多々あり。
ああ、面白かった!
続けて、横溝亮一の『クラシックの愉しみ』<角川書店>を読み始める。
「アナログ主義者が選んだ名指揮者・名歌手・名演奏家」と副題にもある通り、デジタルではなくアナログ録音とかつての演奏家たちへの強い想いを綴った文章をまとめた一冊。
齢八十を超えて言いたいことはしっかり言う、という姿勢に貫かれており、長い人生に裏打ちされた一つの見識だと思う。
ちなみに、横溝さんはあの横溝正史の長男にあたる。
横溝正史と横溝亮一の関係、牧野周一と宇野功芳の関係、大木正興と大木正純の関係について、誰か詳しく記してくれないかなあ。
夕方になって外出し、夕飯用の買い物をすませる。
ちょうど四条大宮のマンションで火事(ぼや)騒ぎが起こっていて、消防車がけたたましく集合していた。
途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、ルツェルン祝祭におけるデヴィッド・ロバートソン指揮セントルイス交響楽団のコンサートのライヴ録音を聴く。
アイヴズの『答えのない質問』、クリスティアン・テツラフを独奏に迎えたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、シベリウスの交響曲第1番のほか、アンコールとしてグリーグの『ペール・ギュント』第1組曲から「朝」が演奏されていた。
テツラフがソロということで期待をしていたら、やっぱりベートーヴェンのコンチェルトのカデンツァは、ヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に仕立て直した際のものが演奏されていた。
ティンパニが印象的なこのカデンツァを使用して、テツラフは2回(ミヒャエル・ギーレン指揮とデヴィッド・ジンマン指揮の伴奏で。ジンマンのCDは先日聴き直したばかり)もベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を録音しているのである。
シベリウスの交響曲は、エネルギッシュだがちょっと前のめり感もある演奏。
レナード・スラットキンの指揮する演奏を思い出してしまった。
続けて、ピアノのエマニュエル・アックスとヴァイオリンのアイザック・スターン、ヴィオラのハイメ・ラレード、チェロのヨーヨー・マが演奏したベートーヴェン&シューマンのピアノ4重奏曲<SONY>、フォルテピアノのバート・ファン・オールト、ヴァイオリンの寺神戸亮、チェロの鈴木秀美が演奏したベートーヴェンのピアノ3重奏曲第1番とフンメルのピアノ3重奏曲(2曲)<COLUMNS>を聴く。
夕飯後、仕事関係の作業を進めたり、『クラシックの愉しみ』を読み進めたりする。
『クラシックの愉しみ』では、ジャン・ピエール・ランパルとオーレル・ニコルの章で、のちにNHK交響楽団のフルート奏者となる植村泰一(PCLの植村泰二の子息で、財界の大物植村甲午郎の甥ということを、この本で初めて知った)のドップラーのハンガリー田園幻想曲の練習が、横溝正史の『悪魔が来りて笛を吹く』のきっかけの一つとなったこと、さらに植村さんの演奏が映画化の際に使用されたことが記されていてとても嬉しかった。
と、言うのも僕は小学生の一時期(確か、3年生ぐらいだった)、横溝正史の小説にはまっていたからである。
で、この件に関しては、横溝正史自身、『真説金田一耕助』<角川文庫>の「悪魔が来りて笛を吹く」の中で、きちんと触れている。
今日は、不二家のホームパイ・バターパイ×チョコクッキーを食す。
卸売ひろばタカギで、税込み104円だったもの。
バター地とチョコクッキー地を重ねて焼いた食感のよいパイで、まあまあ美味しうございました。
ごちそうさま!
明日がいい日でありますように!
それじゃあ、おやすみなさい。