2013年06月05日

長門勇が亡くなった(CLACLA日記)

 どんよりとした感じはありつつも、晴天が続く。

 気温も上昇し、蒸し暑い一日となった。
 暑い暑い。


 俳優の長門勇が亡くなった。81歳。
 浅草でコメディアンとして活動したのちブラウン管に登場し、『スチャラカ社員』や『てなもんや三度笠』に出演、時代劇の『三匹の侍』で人気を博した。
 その後も、長くテレビや映画で活躍する。
 倉敷の出身で、岡山弁を活かした独特の台詞づかいが印象深い。
 すっとぼけた雰囲気ながら、どこか底が読めない人物を得意とし、古谷一行(テレビ)初期の金田一耕助シリーズでの日和警部や、尾上菊五郎版の半七捕物帖での同心、そして『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』での演技が忘れ難い。
 深く、深く、深く、深く黙祷。


 昨夜、ネポムク・フォルテピアノ5重奏団が演奏したフンメルのピアノ5重奏曲<BRILLIANT>を聴いたりしながら、2時半近くまで仕事関係の作業を進める。
 なお、ネポムクとは、フンメルのミドル・ネーム(ヨハン・ネポムク・フンメル)である。


 朝早めに起きて仕事関係の作業を進めたのち、10時少し前に外出し、地下鉄でくいな橋へ。
 龍谷大学深草学舎で被害者学を受講する。

 講義終了後、学舎内のグリルでランチをいただいたのち、仕事関係の予定をすませて帰宅した。


 帰宅後、ネポムク・フォルテピアノ5重奏団が演奏したドゥセックとオンスロウのピアノ5重奏曲<同>、ラ・マニフィカ・コムニタが演奏したボッケリーニの弦楽5重奏曲集作品番号27(6曲)<同>、関屋晋指揮晋友会合唱団が演奏した武満徹の混声合唱のためのソング集<PHILIPS>、アメリカ出身のソプラノ歌手ドーン・アップショウがエリック・スターン指揮のオーケストラ伴奏で歌ったブロードウェーのヒット・ナンバー集『I WISH IT SO』<Nonesuch>を聴く。
 武満徹のソング集では、彼のメロディーメーカーぶりがよくわかる。
 そして、いつものことながら20代のaikoに武満徹のソングを歌ってもらいたかったなあとつくづく思う。
 あとは、50代になった彼女が歌ってくれるのを待つしかないか。
 過ぎ去る前か、過ぎ去ったあとか。
 歌ってもらうのであれば、そのいずれかだから。
 あと、アップショウの歌の快活さ!
 「健康的」とはまさにこう、と評したくなるような歌いぶりだ。
 声質も陽性で明るく、実に魅力的である。


 仕事関係の作業を進めたり、川上未映子の『愛の夢とか』<講談社>を読み進めたりする。


 途中夕飯を挟み、NHK・FMのベスト・オブ・クラシックで、ルツェルン祝祭におけるマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団他のコンサートのライヴ録音を聴く。
 シェーンベルクの『ワルシャワの生き残り』にストラヴィンスキーの詩篇交響曲、バーバーの弦楽のためのアダージョ、ヴァレーズの『アメリカ』という、とても聴き応えというか歯応えのある作品が並んだ、意欲的で意識的なプログラミングだった。
 で、だからこそなんだけど、余った時間でベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したワーグナーのジークフリート牧歌と歌劇『ローエングリン』の第3幕への前奏曲が放送されていたが、ちょうど同じ18分程度のヴァレーズの『アルカナ』と3分程度のモソロフの『鉄工場』をリカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が録音しているわけで、コンサートのプログラムとのつながりを考えれば、ぜひこちらのほうを放送してもらいたかったなあと思う。
 確かに、「誰得」と言いたくなるような番組にはなるものの。


 続けて、アルフレッド・ブレンデルが弾いたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第25番、第24番、第27番、第23番「熱情」<PHILIPS>、第30番〜第32番<同>を聴く。


 夕飯後、仕事関係の作業を進める。


 『愛の夢とか』を読了する。
 川上さんの死生観、生死観がよく表われているのとともに、今現在が作品を浸食しているという意味でも、最後に収められた『十三月怪談』が強く印象に残った。

 ほかに、服部龍二の『広田弘毅』<中公新書>の拾い読みもする。


 今日は、ローソンの生クリームどら焼き抹茶を食す。
 龍谷大学深草学舎近くのローソンストア100で、20円びきになっていたもの。
 抹茶クリームと粒あん入りのどら焼きで、なかなか美味しうございました。
 ごちそうさま!


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figaro at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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