知人の好意で、横溝正史原作、古谷一行主演のテレビドラマ『三つ首塔』の再放送(2008年10月4日放映分)を観ることが出来たが、これがもう邪劇を予感させる怪しげでなおかつチープな内容となっていた。
で、『三つ首塔』に関しては、小学生の頃読んだきりで、当時の自分にはエロティック過ぎたという印象ばかりが残っているだけだから、たいしたことは口に出来ない。
と、言うより、何も言えない。
それに、今回のドラマが、毎日放送で放映されていた横溝正史−金田一耕助シリーズの中の一篇だということ以外の詳しいことも、僕は知らない。
ただ、パーティーに乱入した女二人(一人は絵沢萠子)の踊りのもさもさぶりや、「野獣」ぶりを発揮していた頃の黒沢年男の構えた演技からだけでも、この『三つ首塔』が原作の持つ邪劇性をいや増しに増した邪劇となるだろうことは予測することが出来る。
加えて、おなじみ言語不明瞭な名優佐分利信を筆頭に、小松方正、小池朝雄、米倉斉加年、長門勇、ピーター、加藤和夫(なんだ怪しげな手は!?)といったやってるやってる感丸出しの役者陣も、その予測を煽りに煽る。
諸般の事情で、続けて観ることは構わないことかもしれないけれど、これは目が離せないドラマではないか。
邪劇好きには大いにお薦めしたい。
2008年10月06日
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